そろそろまた働きたい。
でもブランクの長い主婦が、何ができるのかわからない──
そんな不安から始まった再就職。
気づけば、私はコールセンター歴10年以上になっていました。
この記事では、私が未経験から飛び込んだ発信型のコールセンターで
どんな仕事をして、何を学び、どう乗り越えてきたかをお伝えします。
コールセンター業務に興味のある方、占いスキルにどう役立つか気になる方、是非読んでみてくださいね。
50代派遣主婦の経歴と再就職までの道のり
これまでの職歴はこちら(※一部抜粋):
- 銀行系コールセンター:6年
- 保険系コールセンター:短期含め複数
- 金融系の事務職:複数
- 現在:銀行での融資事務&電話業務(5年目)
より詳しい転職ストーリーはこちら▼
50代派遣のリアル】転職迷子の私が「自分らしい働き方」にたどり着くまでの記録
50代主婦が選んだ再就職の条件|近さ・環境・働きやすさ
再就職を考えた当時は、夫は単身赴任中、家計はギリギリ。
子どもたちの学費や習い事、趣味のスケート観戦(←これも大事)…お金が必要でした。
「働くなら冷暖房完備&トイレ近くがいい!」
屋外短期の配達のパートを経験し、そう実感した私は、銀行系の派遣会社に登録。
簡単な筆記試験(語彙・計算・社会常識・PC知識)と面談のあと、紹介されたのが自宅近くの“運用商品”を扱うコールセンターでした。
未経験主婦でも取れる?コールセンター勤務に必要な資格と勉強法
この仕事には、金融資格が必須でした。
銀行や証券会社出身の人が多い職場で、ほとんどの人が資格を持っています。
私はそうではなかったので、まず、証券外務員(二種・一種)の資格取得からスタートです。
順を追って生保の資格も取得することになりました。
子育てと家事をしながらの勉強は、本当に大変でしたが(記憶力も衰えているアラフィフ)
励まし合える同期のおかげで、合格できました。
この資格取得の経験は、その後の転職活動で役立ちました。
コールセンター発信業務の仕事内容と声のテクニック
業務内容
- 顧客リストに沿って架電
- 運用商品の案内やセミナー情報の紹介、来店誘致
この職場でのノルマは、一日に架ける件数のみ。
(来店誘致が出来たら成績になりましたがノルマは無し。これはコールセンターにもよります)
コールセンターの研修内容
声だけのコミュニケーションだからこそ大切なのが「声の印象」。
コールセンターの研修では、こんなことを学びました。
✅印象を左右する「笑声(えごえ)」と「メラビアンの法則」
電話応対では相手の顔が見えないため、声のトーンや話し方が第一印象のすべてになります。
このとき意識するのが「笑声(えごえ)」──笑顔で話すと、自然と声にも明るさや温かさが出て、相手に安心感を与えることができます。
また、心理学者メラビアンによる有名な法則では、
「人が受ける印象のうち、言葉の内容はたった7%。声のトーンなど聴覚情報は38%を占める」とされています。つまり電話では、話す内容よりも「どう話すか」が大事。
座学研修やロールプレイを通して、以下のようなことを実践的に身につけました:
- 案内は正確に丁寧に
- 自分の声質やペースに合った“伝え方”を見つけていく
- ロールプレイで実践力アップ
“自分の声の持ち味”を活かし、相手に届く話し方を探していくことが、コール業務の第一歩だったと思います。
50代主婦が発信業務を続けられた理由|不安を乗り越える工夫
私は実は、小心者。準備をせずにかけるなんて、とても無理でした。
そこで私は:
- 顧客履歴を読み込む
- 想定問答を準備する
- クレーム時の対応も事前にイメトレ
自分の“安心材料”を整えてから、ようやく架電に臨んでいました。
こうした積み重ねが、次第に度胸・忍耐力・根気を育ててくれたのだと思います。
コールセンターで働くのに必要なスキルと適性
- 話し方より「場数」!
- 一件ごとの積み重ねが、電話体質をつくる
- 根気・耐性がある人には向いている
コールセンターに“向いている人”とは、
実はセンスよりも努力と慣れでカバーできる仕事だと実感しました。
コールセンターで長く続けられたのは”人間関係”の距離感
この職場が長く続いた一番の理由は、人間関係の距離感がちょうどよかったからです。
- 発信業務は個別作業が中心(チーム連携なし)
- ノルマは件数のみ(成約は求められない)
- 急な休みでもカバー体制あり(家庭との両立◎主婦向き)
誰かに気を遣いすぎることもなく、お休みもしやすく
「自分のペースで黙々と」が性に合っていたのだと思います。
50代主婦が発信型コールセンターで働くメリット・デメリット
メリット
- 未経験から始めやすく、研修やマニュアルが整っている場合が多い
- 時給が比較的高めで、効率よく収入を得られる
- 「架電件数ノルマのみ」の場合は気持ちが比較的楽
- シフトの柔軟性があり、家庭との両立がしやすい
- 声の印象を意識することで、話し方やコミュニケーション力が自然に鍛えられる
デメリット
- 架電件数をこなす必要があり、単調さや精神的疲労がある
- クレームや強い拒否に直面する場面もあり、気持ちが折れやすい
- シフトによっては土日勤務や夜間勤務を求められる場合がある
- 成果が出ないとモチベーションの維持が難しい
- 業界によっては成約プレッシャーのあるところも
- 金融だと資格取得が必要になるケースもある
おわりに|50代主婦がコールセンターで得た“話す力”と働き方の選択肢
特別なスキルがなかった私でも、続けられた仕事。
経験を積む中で「声で伝える力」や「電話応対のスキル」が身につき、今では副業として考えている占いカウンセラーにも活かせる大切な武器になっています。
コールセンターの仕事は大変な面もありますが、時給が高め・シフト調整がしやすい・未経験からでも挑戦できるという特徴があり、50代の再就職や派遣での働き方の選択肢として十分に現実的です。
「年齢的にもう遅いかも」と迷っている方でも、小さな一歩から始めれば、新しいスキルや可能性が広がります。
この記事が、同じように再就職や副業を考えている50代の方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
※本記事は筆者の実体験をもとに執筆しています。働き方や感じ方には個人差がありますが、派遣やコールセンターで働く一例として参考にしてください。
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後に【受電メインのコールセンター】にも挑戦しました。
発信業務とは全く違う難しさがありましたが、その経験は占いスキルにもつながっています。
詳しくはこちらの記事で書いています。
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