【コールセンター受電のリアル】怒声の向こうに見えた“心の声”|50代派遣主婦が学んだこと

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「答えられないなら電話に出るな!」

受電業務を始めたばかりの私に、そんな言葉が浴びせられました。
電話口の向こうから届くのは、人の怒りや不安、そして“感情そのもの”

この記事では、コールセンター受電業務のリアルと、そこから得た「人の心を聴く力」について綴ります。 

大変な仕事ではありましたが、ここでの経験は、その後別の仕事をする上でも、また
占いカウンセラーを目指そうとしている今も、大きな糧となりました。

コールセンター業務に興味のある方、占いスキルにどう役立つか気になる方、是非読んでみてくださいね。

パソコンスキルが足りない私がたどり着いた“受電”

かつて新卒で保険会社に入社した私が再就職を目指したとき、世の中は「PCスキル必須」が当たり前の時代に変わっていました。

「PCスキルが低くて、自分にできる仕事はあるのか?」
そんな仕事探しの不安の中でたどり着いたのが、金融系コールセンターでした。
資格取得や発信業務を経て、ついに挑むことになった“受電業務”。

それは、想像以上に大変な現場でした。

コールセンター受電のリアル|未経験でもまず求められる“即答力”

発信業務と違い、受電では相手のタイミングで突然電話が鳴ります。
(受電は待機者に順番で回ってきます)

「いま投信を売ったらいくら?」
「今の分配金は?」
「税金はどうなるの?」

──資料をめくりながら、クッション言葉を駆使しつつ“即答”を求められ、間違いは許されません。
まるで試験のような緊張感。ですが、逃げることはできないのです。

クッション言葉とは、会話の中で相手に配慮し直接的な表現を避け、相手に心理的な負担をかけないようにする役割の言葉。「申し訳ありませんが」「恐れ入ります」など。間を持たせるのにも役立ちます。これが身につくと電話業務の助けになります!

コールセンター受電の厳しさと本音|怒声の裏にあるお客様の気持ち

発信業務メインの地域限定の投資信託コールセンターを経験したのち、
数年後、転職したのは全国に支店のある大銀行の投資信託コールセンター
さらに厳しい現場を経験します。方言も飛び交い雰囲気も変わります。

  • 「答えられないは許されない」空気
  • 難解な商品や税制の質問に即応
  • 有名クレーマー、怒鳴り声、沈黙の耐久戦…
  • 「支店でわからないことも、ここで必ず解決せねばならぬ」の暗黙の掟

声を荒げる相手の“本音”は、「不安」と「安心したい」という気持ちからでした。
声のトーン、間、話し方、言葉選び──
私はコールセンターで、“人の心の声”を察して読みとる技術をいつのまにか学んでいたんです。

コールセンター受電で学んだ傾聴スキル|占い・副業にも活かせる

私はいま、「占いカウンセラー」を目指して勉強を始めています。

受電業務で培った「傾聴」の力は、占いにそのまま活きています。

・言葉の奥にある感情をくみとる力
・相手の望む答えではなく、“本当に必要な言葉”を届ける勇気
・相手の気持ちに静かに寄り添う姿勢

これらは、数字やマニュアルでは学べなかった人間の感情の応対力でした。

コールセンター受電のメリット・デメリット|50代未経験の体験談

コールセンター受電のメリット

  • 未経験から挑戦できる:PCスキルが低くても入力のみ。業務内容は手厚い研修あり
  • 時給が比較的高め:派遣・パートの中では条件が良い場合が多い
  • コミュニケーション力が鍛えられる:傾聴力・対応力は他の仕事にも活かせる
  • 副業や将来に役立つスキル:話す力・聴く力は接客、占い、相談業務などにも応用可能

コールセンター受電のデメリット

  • 常に即答力が求められる:間違えられない緊張感が続く
  • クレーム対応の精神的負担:怒声や厳しい質問に耐える力が必要
  • 勤務条件の厳しさ:長時間の電話だと拘束時間が長く疲労感あり
  • 消耗する可能性:人によっては体力・精神面で続かないことも

未経験者がコールセンターを選ぶときの注意点|業界とノルマの違い

コールセンターは未経験からでも始めやすい仕事ですが、応募前にいくつか確認しておくと安心です。

  • 業界を選ぶこと
    金融系のコールセンターでは「証券外務員」などの資格が必須となる場合があります。
    勉強が必要ですが、一度取ってしまえば転職でもずっと使える武器になります。
    逆に「勉強は苦手…」という方は、通販・通信・公共系など資格不要の業界を選ぶと良いでしょう。
  • ノルマの内容を確認すること
    「ノルマあり」と聞くと構えてしまいますが、実際には「架電件数だけ」なのか「契約獲得まで」なのか、会社によって大きく違います。
    自分に合ったノルマ内容を確認してから応募すれば、入ってからのギャップを減らせます。

こうした点を理解して選ぶと、未経験でも長く続けやすくなります。

まとめ|50代からでも挑戦できるコールセンター受電

コールセンターの受電業務は、肉体的にも精神的にもきつい仕事です。

それでも、この経験で得られる「傾聴力」「対応力」「人の心を読み取る力」は、他の仕事や副業にも大きな強みになります。

👉 そして今、AIチャットや自動応答が当たり前になりつつある時代。
「人間が電話に出る意味」は確実に変わり始めています。
だからこそ、人の感情に寄り添う“人間にしかできない仕事”として、受電業務で培えるスキルの価値はむしろ高まっているかもしれません。

未経験からでも挑戦できるからこそ、「自分には無理かも」と思う方にこそ一歩を踏み出してほしい。
私自身、この経験が今の仕事や占いカウンセラーを目指す活動にもつながっています。

※本記事は筆者の実体験をもとに執筆しています。
あくまで一例であり、すべての方に当てはまるものではありません。


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